TwitterのDMにて「五線譜は読めるけど、TAB譜がよくわからない。五線譜からTAB譜にどうやって直せばいいの?」という質問をいただきました。
確かに吹奏楽とかピアノから音楽に入った人はTAB譜って何だって思いますよね。
そこで今回は五線譜からTAB譜への直し方を書いていこうと思います。
TAB譜と五線譜の内容にも少し触れるので、TAB譜で理解してきたベーシストが五線譜を学ぶ足がかりになるかもしれません。
はじめに
今回は、レギュラーチューニングを前提に話していきます。
大まかな流れとしては、
①五線譜とTAB譜の関係を学ぶ
②ベースの指板上の関係を理解する。
③作業を進める上でのポイント・補足
という感じで進みます。
TAB譜への直し方
音階の表記
基本的にギター・ベースは「ドレミファソラシド」ではなく「CDEFGAB」で書きます。上の順番が対応する関係です。
今回の内容とは直接関係はありませんが、ギター・ベースになれる意味でも、以降CDE…で表記します。
基準となる音
まず、五線譜上のドの音・C音は、ベース指板上のどこのC音なのかについて。下の図をご覧下さい。
左がト音記号でのCです。右はへ音記号でのCの音です。
五線譜が読める人もTAB譜が読める人も、左と右で1オクターブ違う事がわかると思います。
ト音記号・ヘ音記号時の一つの基準として覚えましょう。
ベース指板上の関係
ベースのチューニングは基本的には低音弦からEADGになります。
つまり、低音弦側の5フレットとその一つ高音弦側の0フレット・開放音が同じ音という関係です。
ですので、同じ音は指板上にいくつもあるという事です。例えば上の画像の”緑〇”はD音ですが、2弦0フレット・3弦5フレット以外に、4弦10フレットでも弾くことができますね。
補足として、基本的な話となりますが、1フレット分は半音にあたります。3弦3フレットはC(ド)ですが、4フレットはC#(ドの#)にあたります。
指板上の音階を覚えてしまう
先程のベースの指板上の関係が分かれば、どの弦のどのフレットが何の音かは理解できると思います。
TAB譜におこす際には、指板上の音階を覚えた方が楽です。ただし、暗記してからTAB譜にしていたら時間もかかるので、下のように書いておいた方が楽かもしれないですね。
補足として、12フレット上はEADGと開放弦と同じため、12フレット以降も同じ並びになります。
五線譜上でC音が出てきたら、画像を見て探し、TAB譜上にC音を書いていきましょう。作業していけば自然と覚えていくと思いますし、画像を見ることもなくなっていくと思います。
必要な方は画像を保存して使ってももOKです。
先ほど少し言いましたが、TAB譜にする際は、どこでもいいのでとりあえずTAB譜上に何の音か書いてしまった方がいいです。後になってからどのように弾くか・運指を考えましょう。
特に、慣れるまではこのパターンで良いと思います。慣れていけば、同時に考えて書けるようになり効率も上がるでしょう。
TAB譜に直すことではなくても、指板上の音階は覚えられるなら覚えたほうがいいです。セッションなどのアドリブ演奏には必須だと思いますし、覚えて損はないです。
あとは作業
ここからは作業あるのみ。おそらくそこまで画期的な方法はないかと思います。一つ一つあたるしかないです。
ちなみに、1番Aメロと2番Aメロなどは対応していて、細かく変わるなんてことも多々あります。1番を拾ったら2番はそれを参考にしながら作業すると効率が上がるでしょう。同様のことが1サビ2サビといった関係にも言えます。
下のリンクは手作りのTAB譜用紙です。必要な方はダウンロードしてから印刷して使ってください。Wordファイルです。
最後に
五線譜を読めるというのは、とてもメリットです。コードの理解にも繋がりますし、プロのレコーディング現場はTAB譜ではなく五線譜が使われているようです。
逆に言えば、部活やサークルといった範囲では必要されることは少ないでしょう。TAB譜しか読めない方もご安心を。ただ、知っていると便利かもといった話です。
今回は少しピンポイントな話題でしたが、TAB譜への変換に役立てばと思います。
TAB譜の販売をしています
コメント