先日、YouTubeのコメントにて「ハイフレットの押さえ方のコツはありますか?」という質問をいただきました。
確かにローポジションに比べてネックが太かったり、ジョイント部分が邪魔だったりして、ハイポジションは弾きにくく感じますよね。
そこで今回は、どうやったらハイフレットが弾きやすくなるのか、いくつか対処方法を挙げつつ解決していけたらと思います。
具体的な問題点
まずは、なぜハイフレットが弾きにくいか、原因を考えてみます。先ほどと重複しますが…
①ハイフレットの方がネックが太い
②ネックとボディーのジョイント部分が邪魔
僕としては、この2つが原因で指が届かないということなるんじゃないかと思います。なので、この2つの原因をクリアしていきながら、解決していきたいと思います。
ストラップの長さ
まずは簡単に出来る解決方法から。
ずばり、ストラップを短くしましょう。おそらくハイポジションの演奏性に一番影響があるのが、ストラップの長さです。とはいえ、これは誰でも考えつく解決方法ですよね(笑)
ストラップは短くしたくない!低く構えてロックにプレイしたい!という方もいるでしょうし、ストラップが短くても弾きにくいという方もいると思います。そういう方は、次の2つの対処方法へ進んで下さい。
親指の位置
ベースの押さえるフォームは色々だと思いますが、ネックの真裏に親指を回したり、親指で握り込んだりといったフォームが一般的だと思います。
これら2つのフォームの問題点を考えていきます。
まずは握り込むフォームの場合、①②両方の原因が考えられます。ボディーに近づくにつれてネックが太くなるので、親指とその他指の距離が広がります。また、多くのベースは15~17F付近にジョイント部分があるので、親指がそれ以上は移動できません。
個人的には、握り込みのフォームはあまり向いていないと思います。特に手の小さい方は大変だと思います。後で説明していきますが、フォーム自体を見直すのが良いのではないかと思います。
次に親指が裏にあるフォームの場合、問題となるのは②です。ネックの太さには影響されにくいフォームですが、ジョイント部分が邪魔になってしまいます。
そこで、これら2つのフォームの改善策として、ネック真裏にある親指をヘッド側に傾けてみましょう。
真横は難しいかもしれませんが、45度位なら移動できると思います。握り込みのフォームの方も、握り込みを少し浅くしヘッド側に少し倒してみましょう。
写真の14F上部辺りに少し親指が見えるのが分かりますか?ヘッド側に親指をずらしています。
先ほどの写真と見比ると分かりますが、親指の位置に比べて、その他の指がボディー側に移動しているのが分かると思います。つまり、親指をジョイント部分ギリギリに置いた場合でも、よりボディー側に入り込めるようになります。つまり②のジョイント部分の問題を軽減できます。
ストラップが短めであれば、これらの方法でかなり楽になるのではないかと思います。
下向きという裏技
次に、親指を下側に出してしまうという方法です。この方法はストラップを長めにしている人ほどマッチすると思います。
イメージとしてはこんな感じです。
15F下に親指が出ているのが分かると思います。
このフォームは①②の原因をどちらもクリアできます。ただし、運指が安定しないというデメリットもあります。特に横移動が必要な場合、気をつけなければいけません。
コツとしては、手のひらから親指下の膨らんでいる部分と親指以外の指で挟み込む意識をもつことです。ネックのジョイントがあるので、実際握り込めるかは別として、手のひらの感覚が大切で安定のポイントでもあります。
プロのベーシストでも、ライブのパフォーマンスとしてストラップを長くしている場合、結構見られるフォームです。多少慣れが必要ですが試してもらえればと思います。
運指のコツ
最後に、運指について補足しておきます。今までのフォームの改善・修正とセットで行うと効果的です。
まずは、ハイポジションではどうしても小指は使いにくいので、小指は使わない運指を考えてみましょう。もちろん、使えるのであれば使うに越したことはありませんが。
それと合わせて人差し指・中指・薬指を斜めにして弾いてみましょう。
こうすることでストレッチしやすく、小指がない分をフォローできます。また親指を斜めに傾けた場合や、下に向けた場合との相性もいいです。
最後に横移動がある場合、運指は大胆に・アクロバットにという事を意識します。使える指が3本になる事や、親指が斜め・下向きになる事で横移動は難しくなります。これはある程度仕方ない部分ではあるので、その分大胆な横移動を意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
ハイポジションでの運指はストラップの長さによって演奏性が変わる部分でもあります。
今回の対処方法やコツを試してみつつ、最終的には自分のプレイスタイルとの相談し、自分にとってベストな演奏が出来るといいかと思います。
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